刑務所で出会った前科者4人が、首都バードンで高級煙草店を開く。彼らはそれぞれ過去を抱えながらも、「まっとう」な成功を目指して奮闘します。アニメ化もされた『ACCA13区監察課』と同じ世界観で描かれる、4人のおじさまたちの再生の物語。
今回の記事では、オノ・ナツメ先生の[BADON]について詳しく紹介していきます。
[BADON]
− 作者:オノ・ナツメ
− ジャンル:群像劇
− 巻数:1〜8巻(2024.3月時点)
− 出版社:スクウェア・エニックス
あらすじ
舞台はドーワー王国。賭博好きが集まるヤッカラ区で犯罪を犯し、刑務所に収容されていたハート・エルモ・リコ・ラズは、意気投合し、第二の人生として”高級煙草店”を開くべく、首都・バードンに足を踏み入れます。
しかし、”前科者”というレッテルは彼らの行手を容易にはしてくれません。
それでも4人は夢に人生を賭け、少しずつ前進していきます。
裏社会との因縁だけでなく、表社会でのトラブルに巻き込まれながらも、あの手この手を使って解決し、夢に向かって奮闘していく。
前科者たちの人生の再起を賭けた、運命狂騒曲。
キャタクター紹介
− チーロ・ハート
強面の不器用系イケオジ。恐喝罪で3年服役。ドラマが好き。
− アント・ラズ
お洒落な無口系イケオジ。強盗罪で11年服役。店の電話番。
− リコ・ダイス
物腰柔らかな紳士系イケオジ。詐欺罪で9年服役。営業や会計を担当。
− エルモ・クラップス
お調子者系イケオジ。過失運転致死罪で6年服役。女の子が大好き。
渋すぎる魅力の世界観
オノ・ナツメ先生のモダンな絵柄と、ヨーロッパ調の世界観に”高級タバコ店”という組合せの相性が最高に魅力的な漫画です。主人公たちが前科者のおじさまたちというのも渋すぎます。
”前科者のおじさまたち”と聞くと、ハードボイルドな印象が浮かびますが、それだけではありません。ふふっと笑える微笑ましい場面や、ジーンとくるストーリーもあります。
また、順風満帆なだけではない人生を送ってきたおじさまたちの言葉たちは、人生の先輩として教えられることも多くあります。
大人が描く夢と過去の因縁
あらすじにもあるように、[BADON]は刑務所で出会った4人が、新天地バードンで高級タバコ店を開き、成功させることを夢に奮闘するストーリーです。
”刑務所で意気投合した”ので、4人それぞれに過去の因縁があります。それでも、自分たちの過去の罪と向き合いながら、自分たちの夢を追っていく。年齢や過去の出来事に囚われず、夢をもつことの格好良さも、この漫画の魅力です。
個性豊かな主人公たち
主人公の4人は性格もタイプも異なっています。
それぞれが魅力的なのはもちろんですが、この4人の距離感がとても心地よいのも推しポイントの一つです。
4人一緒に生活しつつも、踏み込みすぎず、でも友人として支える時はしっかり支える。大人だからこその距離感が、この漫画の世界観をより渋く、魅力的にしてくれていると思います。
まとめ
今回の記事では[BADON]の魅力を解説しました。
一言で表すと”おじさまたちがかっこ良い”漫画です。オノ・ナツメ先生の漫画独特の渋さというか、静かにカッコ良い感じがハマると抜け出せなくなること間違いなしです。
気になった方はぜひ読んでみてください💭